プリンティの石井です。

文具系の用紙メーカーの無料名刺制作アプリでご自身の名刺を作り、それを印刷して欲しいとデータをお持ち込みになられる方がいます。
この様なケースは、僕たちは戸惑います。
うまく印刷ができないという場合もあります。
ですから、お断りすることもあります。
多分、ネットの印刷通販では受付てもらえないのではないでしょうか。
もし、そのアプリにPDFに書き出せる機能があれば印刷出来る可能性もあります。
フチまで印刷でなければ可能性広がると思います。

それでは、文具系のメーカーさんはどの様な方を対象としてその様なシステム提供しているのでしょうか?
何よりもそのメーカーの名刺用紙を買って使ってくださる方。
その方たちはきっと名刺制作のプロではないと思います。
素人の方が、とりあえず簡単に名刺を作れる。それがこの様なソフトのポイントだと思います。
無理のないとりあえずの名刺はこの様なソフトで作れます。
ご自身がパソコンから出力すれば、それなりの体裁となると思います。

それでは、どんな人、どんな時にご自身で名刺を作りたいと思うのでしょうか。

●緊急に今、名刺を必要としている。
●名刺にお金をかけたくない。
●他人に任せたのでは自分の想いどうりの名刺は出来ない、と考えている。

ご自身で名刺を作る理由としてはどれも納得いきますね!

それでは、その方はそんな時、
手書きの名刺を作った方はおいでになるでしようか?

手書きの名刺を作る

ご自身で名刺を作るというのは、実は手書きの名刺を作るのと同じよなものに僕には見えます。
ご自身ので作った名刺は多分、その名刺を受け取った方は、お渡しになった方ご自身の手作りだとわかって受け取っていると思います。
もしあなたが手作りの名刺を受け取った時、何を受け取るでしょうか。
ここは十分想像してみる必要があると思います。

僕は手作りの名刺じゃダメだと言いたいわけではありません。
むしろ、手作りであればその事実に素直であり、正直である方が効果的だと考えています。
僕はお客様が手書きで書いた名刺を印刷した事があります。なかなか味がありいいなと思いました。

僕たちはプロは、名刺を制作するのにイラストレーターというソフトを使います。
正確に作る事が出来るからです。
イラストレーターで作ればいいデザインになるからではありません。想いを正確に形に出来るからです。
イラストレーターは、ソフトの価格も高いし精密である分難しいかもしれません。
そんなプロの名刺作りを真似することが自作の名刺の良さではないはずです。

一生懸命考えた事は無駄にはならない

もし、自作の名刺の完成度を高めたいと思ったときには、
ぜひそのデータや出来上がったものをプリンティにお持ちください。
実は、ここからプロのデザイナーに依頼するのは、大変意義深いと僕は考えています。 多くのデザインの依頼は、ご自分が何を望んでいるのかも分からない中ご来店なさるケースも少なく無いのです。
その様な時、デザイン制作の道のりはスタートラインに立ったばかりと言うべきです。
ご自分が求める事に向き合う過程はデザイン制作において省略できません。
その意味においてご自身でそこまで作った試みは、お引受けするデザイナーにとってもあなたからのメッセージとなるはずです。
皆様の思いと客観的な視点の融合は素晴らしい名刺の不可欠な要素です。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。