久しぶりに昔のDVDを観ようとしたけど観れない。

「あれれっ!ファイナライズしてないっ!」
「考えてみればプレーヤー買い替えたっけ!」
そこでプリンティに《なんとか観れるようにならないか》と依頼してくださるのです。
大歓迎です。
本当にいつもありがとうございます。

しかし、お送りいただいだディスクを確認すると、プリンティでは普通に観れるのです。
お送りいただいたのはDVD-RAMディスクでした。
ファイナライズなんか必要ないのです。
DVD-RAMをご存知ですか?
知らない方もおいでかもしれませんが、こんなやつです。 DVD_Ram DVD_Ram
普通のDVDディスクやブルーレイディスクと同じ大きさ12cmのものと8cmのミニDVDもあります。
しかし、よく見ると少し違います。
ぼつぼつが全面にあります。
昔のDVDレコーダーやブルーレイレコダーなら結構観れるものもあると思いますが、最近のレコーダーやプレーヤでは観れないのも出ているようです。
パソコンでは、マルチドライブと言われるものであればディスクは認識します。しかし、VRモードの動画を再生できるソフトが入っていなければ動画を観る事はできないと思います。
VRモードは基本的にはファイナライズは必要ないので、
稀には機器との相性の問題で観れないという事まあるかもしれませんが、観れないのはファイナライズの問題ではないはずです。
DVD_Ram DVD_Ram
時代の流れは知らないうちにどんどん変わり、今まで観れていたものでも流れから取り残されれば観れなくなるということが、残念ながらあります。
DVD-RAMは時代の流れからは完全に外れて、今後発売されるブルーレイレコーダーやプレーヤーも観れないものもどんどん増えていくように思えます。何しろ、DVD-RAM開発の中心にいたメーカー、パナソニックから発売されているブルーレイレコーダーでさえそのような傾向があります。

DVD-RAMは本当は優れている。

今回お送りいただいたDVD-RAMディスクもそうですが、ディスクの劣化による再生不良というのがDVD-RAMは極めて少ないというのが僕たちの実感です。
大体10年以上20年くらい前に撮影された8cmのミニDVD-RAMディスクのでビングの依頼もよくありますが、読み込み不能の例証がやはりDVD-Rより少なく感じます。
DVD-RやDVD-RWの場合20年ぐらい前に録画されたものは、実際ディスクの劣化との戦いの部分が少なからずあります。それが実情です。
VHSテープのDVD化というのは機器がなくなってしまうという問題は確かにありますが、DVDの劣化の問題はテープメディアのもの《観れない》より深刻かもしれません。
テープメディアは機器があればそれなりに観れますが、デジタルデータはメディアの劣化・消失により機器があっても観ることができなくなるのです。
その意味では大切なものは保全としての信頼の置けるディスクへの再コピーという対策も考える必要があります。 ご自分でできないときはぜひプリンティにご用命ください。
DVD-RAM⇒DVD-RディスクやDVD-RAM⇒ブルーレイディスクいずれも可能です。

【DVD-RAMの覚書】
DVD-RAMとは、1997年に発表された、パナソニック(松下電器産業)の書き換え可能な光学ディスク「PD」の技術を元に開発された何度も内容の消去や上書き、再書込を行えるDVD規格の記録メディアです。業界団体のDVDフォーラム(DVD Forum)が策定したもので、最大記録容量は他のDVD規格と同じ片面一層で4.7GB。DVD-RAMはコンピュータなどでのデータ記録用を想定しており、書き換え可能回数が10万回と他の規格の1000回程度より大幅に高いのが特徴です。

財団法人デジタルコンテンツ協会(DCAj)の寿命測定の研究よると、
温度25℃での推定寿命はDVD-Rが15年~178年でDVDRWが45年~4万9000年。(25℃のDVD-RAMはデータなし)
温度30℃での推定寿命は、DVD-Rが9年~74年、DVD-RWが27年~1万1000年、DVD-RAMが134年~250年。
湿度はいずれも80%を想定。

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