プリンティの石井です。

名刺のデザインをする時、文字をとても小さくデザインする方がいます。
若い方に多いのではないでしょうか?
お年を召した方は逆に大きな文字にしたがります。
これは、お年を召した方は小さな文字が読みにくいからです。
プリンティのお客様でこんな事例が時々あります。
スタッフの方達とその会社さんの名刺のデザインを決めて、社長さんの了承も得たとします。
しかし、その後に社長さんの名刺だけに変更が入るケースです。
理由は、住所と電話番号の所が社長ご自身が読めないということです。
社長だからこのような事言えるのですが、自分が読めない名刺を人に渡すことはできませんよね。
社長は、その会社に於いて最も年配者である場合も少なくありません。
そして、社長が名刺をお渡しになる方も年配者である事も多いのでないでしょうか。

しかし、名刺にデカイ文字ってカッコ悪いですよね。
でも、読めなければストレスになります。役に立ちません。
それでは、文字が小さいことによって得られるカッコ良さって何でしょうか?
このことは、文字が持っている2面性が関係していると思います。
つまり、意味性とものの形、ビジュアルですね。
名刺で見れば、どの会社に属している誰々で、役職は何々で、連絡先は、メールはなどなどのないようのことですね。
僕たちはこの意味性を辿りある程度像、イメージを作る事ができます。
ビジュアルとして名刺を見るとき、色であり形です。内容はある程度無視されます。
どっかで見たカッコいい名刺との比較や類似などから評価されます。
僕たちプロが名刺をデザインする時は、この2面性を十分に考慮して作ります。
どの様な方に渡される名刺か?
何を伝えたいのか?
名刺を渡す方はどの様なポジショニングの自分を残してきたいのか?
記載内容とビジュアルの希望は?
これらの内容を緊張関係を持って融合する事を目指すのがプロの仕事です。
カッコイイ名刺かわかりやすい名刺か?
字の大きな名刺か字が小さな名刺であるかは、その目的、狙いによって変わるだけです。
それがプロのデザインだと思っています。

本当にカッコイイ名刺を望むのなら、いいパートナーとしてのデザイナーと組むのもよい選択ではないでしょうか。