アンジュレーションゴルフ

ゴルフのパターを見ていると、カップ(穴)を直接、真っ直ぐに狙っていないショットをよく目にします。
あらぬ方向をグルグルと巡ってコロンとカップに入る光景です。
直線的にパワーで強引にねじ込むという手法もあると思います。しかし、場合によってはパワーだけ、直線だけの手法では、打数を重ねて細かく刻む以外にカップに入れるのは不可能なのではないでしょうか。
僕達がグリーンを立体的に見ることが出来るのなら、どの尾根を介してどの溝に流すかの計画を練ることができます。
このように見ている時、僕達はターゲットを構造的、構成的に捉えています。
直線的、直情的では強引さやパワーだけが頼りです。
しかし、立体的、構造的に把握出来ればアンジュレーション(起伏)の構造を味方にすることだってできます。

そして、 僕達はカップにボールが望んで入るように入れる事が出来るのではないでしょうか。

ピンチがチャンスに変わる

僕達が直面している問題解決というゲームでは、構造的あるいは構成的にアプローチするならピンチがチャンスに変わります。
狙っているターゲットとは全く異なる方向に向かっている現在というのはよくあること。そんな時、今の自分を自分が信じられなくなると構成的アプローチは崩壊してしまいます。
この時ほど《忍耐》が大切な時はありません。 信じるのは自身の構成力と準備された施策です。試されているのは《計画》であると肝に銘じるべきです。

醜いアヒルの子

構成的アプローチを実践でしているのであれば現在の見かけに一喜一憂するべきではありません。常にグリーン全体のアンジュレーションを見渡しボールの軌跡を確認すべきです。
場合によっては他人のアドバイスにも耳を傾けるべきではないのです。
いかなる経験者のアドバイスもアプローチと忍耐を共有していなければ、的外れな持論を展開しているに過ぎないからです。
人間が感情的動物であることは真実です。
感情の特徴は、今が永遠に続くように見えることです。
目の前に見えるのは真っ黒なアヒルであれば、真っ黒なカラスしか成鳥として考える事ができない。
真っ黒なアヒルの子が白鳥に育つ構成的真実は、直情的な判断だけでは捉えられないのです。
知識、経験、注意深い観察、感覚を総動員してようやっと捉えられるかも知れません。