プリンティの石井です。

個性的な浮き出し(盛り上げ)印刷

190405バーコ印刷イメージ

個性的な名刺印刷の手法として、バーコ盛り上げ印刷があります。
プリンティのお客様の注目度は結構高いです。
印刷された文字なんかが、ジェル状に盛り上がっている名刺です。
以前には、アメリカの名刺だとバーコ印刷の名刺を見せられた記憶があります。 確かに、この印刷方法は、アメリカのバーコ社が開発したと聞きます。ですから、ずいぶん昔にはアメリカ製の名刺では結構見かけました。
日本でも、かつてはマークや社名に使われているのをよく見かけました。
しかし、活版からオフセット印刷、オフセット印刷からオンデマンドフルカラー印刷へと一般的な名刺印刷の主流がアナログからデジタルに移り変わっていった現在では、手間をかけたアナログで個性的な印刷の手法は、希少性の面からも注目を集めだしたのではないでしょうか。

盛り上げ印刷には、主な方法は2つあります。

①バーコ印刷
②UV厚盛り印刷

①バーコ印刷
バーコ印刷は印刷した後、インクが乾く前に盛り上げの素となる樹脂の粉をインクにかけてインクにくっ付けます。
その後、インク以外の部分の不要なバーコ樹脂の粉を落とします。
そして、専用のトースターの中に入れて熱すると溶けて膨らみ、ジェル状の盛り上がりのインクとなります。
ただ熱をかけますので、熱の影響を受け易い紙への加工は適しません。
また、しみ込み易い紙も溶けたバーコインクがしみ込んでしまい、盛り上がらないのです。
ですから、バーコ印刷は、用紙の適性があります。
しみ込み易い和紙はバーコ印刷には不向きの様です。
浸み込むバーコ印刷
※プリンティのバーコ印刷は、基本的には活版印刷でもオフセット印刷でも小断ちした名刺サイズで印刷しますので、位置合わせ印刷が不向きです。
例えば、フルカラーで印刷したマークなどに、ジェルの様なコーティングをすると、1ミリぐらいの位置ずれが宿命的に出てしまいます。活版のバーコ印刷が最も得意とするのは1色のマークや文字を盛り上げる事です。

②UV厚盛り印刷
UV厚盛り印刷は、ジェルの様な粘度の高い、紫外線を当てると固まるインクで印刷します。
印刷したらすぐ紫外線を当てて固めます。
ジェル自体に色をつける事により、バーコの様にインク自体を盛り上げる事も出来ますが、乾いたインクの上から透明のUVインクでコーティングするように盛り上げる事も可能です。
バーコよりも用紙の影響を受けにくく、2度刷り3度刷りも可能です。
また、バーコ印刷のインクが熱を加える事により膨らむのに比べ、UVジェルインクは真ん中が低くエッジの方が高く固まる性質があります。

※プリンティのUV厚盛り印刷は、シルク印刷による加工です。版代金が高価なので数が少ないとコスト的な負担を考慮に入れる必要が出てきます。
※インクジェット印刷によるUV厚盛り印刷を開始いたしました。少ロットの印刷でも、インクジェット印刷は版代金がかかりませんので手軽です。オンデマンド印刷にも対応しています。弱点はインクジェットUVインクが染み込みやすい為、染み込みやすい用紙には印刷出来ません。

名刺は上手に自己主張する事が大切です。

バーコ印刷やUV厚盛り印刷のように印刷手法による差別化は、明確なパワーを発揮します。
ワンランク上を行くブランディングを目指されている方は、一度検討される価値はあるのではなでしょうか。
ご用命お待ちしております。